雪解けと共にひょっこりと顔を出し、春の訪れを告げる「ふきのとう」。

まだまだ寒い日が続いていても、ふきのとうを見かけるとどこか暖かい気持ちになりますね。

でも、どんな栄養があるのか、下処理の仕方、食べ方など知らないことが多いのではないでしょうか。

今回はふきのとうのことを多くの方に知っていただこうと、情報をまとめてみました!

題して『ふきのとうの人気天ぷらレシピは?アク抜きの方法や揚げ方のコツ!選び方や保存方法も!』です。



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ふきのとうイメージ画像

ふきのとうとは?

漢字では「蕗の薹」と書き、「ふきの花茎」のことを指します。“ふき”は葉のついている茎の部分を指し、春になると蕾がつき、花を咲かせる部分が“ふきのとう”です。ふきのとうはキク科フキ属の多年草で、主に1月~4月ごろまで目にすることができます。
土手や野原、湿り気のある場所の多く生息しており、苞(ほう)が開き切らない状態のものを地面に近いところから切り取ります。
また、冬眠から目覚めたクマがまず初めに口にするとも言われており、体の新陳代謝を活性化させてくれます。旬の短い貴重な山菜です!

ちなみに「都道府県別の収穫量ランキング」

1位 福島県
2位 群馬県
3位 北海道
4位 秋田県
5位 岩手県

となっています!
北日本側で多く収穫できるようですね。

全体の出荷量の25%を福島県が占めています!

また、こちらの「ハシリドコロ」という植物は、若芽がふきのとうと似ています。

しかし、ハシリドコロは毒草ですので、決して口にしてはいけません。注意しましょう!

ハシリドコロ画像


ふきのとうは、実は栄養価が高い⁉

ふきのとうには体に嬉しい効能がいっぱい詰まっています!

その効能の高さから、かつては薬用としても食され、「ふきのとうの新芽を食べると若返る」とまで言われていました。
主な栄養と効能をご紹介します。

1 ビタミン群(B1・B2・葉酸)…新陳代謝UP、アンチエイジングの味方
⇒葉酸は妊婦の方が摂取することで、胎児の細胞が正常に形成されるとともに、先天性障害の発症リスク軽減にも繋がります。

2 ビタミンE…抗酸化作用があり、肌の衰えや更年期障害を予防!

3 カリウム…塩分や老廃物を排出し、むくみを軽減!生活習慣病の予防にも

4 フキノール酸…あまり聞きなれないかもしれませんが、ポリフェノールの一種で、なんと花粉症予防の効果も!

5 ビタミンK…骨粗鬆症の予防、血液の凝固を正常にする働き

6 鉄分…ヘモグロビンの成分で、貧血予防に効果的!

7 食物繊維…腸の調子を整え、便秘予防やデトックス効果も

8 フキノリド…ふきのとうの香り成分で、消化を促進!腸の働きを整える働き

9 ケンフェロール…免疫力をアップし、動脈硬化やウイルス性の病気を予防する効果
⇒ウドやタラの芽などの山菜にも含まれる成分で、独特な苦みの原因

10 植物アルカロイド…腎臓のろ過機能を高め、蓄積された有害な物質を排出!

• 植物アルカロイドは、大量に摂取すると人によっては下痢を起こす可能性があるので、食べすぎには注意です。
(ちなみに大量の基準は、毎日350gだそうです。ここまで食べるのは難しいので、あまり気にしなくても大丈夫です。)

ふきのとうの選び方・保存方法

ふきのとうは「①大きすぎず ②つやつやしている ③つぼみの開いていないもの」を選ぶのがおすすめです!

これらに注意して選ぶと、美味しいふきのとうに出会えます。

花が咲いていると苦味が強くなってしまうので、苞が開く前の状態で収穫しましょう。

また、ふきのとうは収穫するとすぐに萎びてしまい、日持ちしません。
香りも弱くなってくるので、冷蔵庫で保存し、早めに食べるようにしましょう。

冷蔵の保存方法

冷蔵庫で保管する際には、新聞紙に包んで、ビニール袋に入れて保存してください。

保存期間は1週間程度が目安です。


冷凍の保存方法

また、冷凍保存も可能です。

冷凍保存する場合には、沸騰したお湯で1~2分さっと茹で、水にさらしたものをしっかりと絞り、なるべく空気に触れないように袋に入れて冷凍してください。

使うときには室温で自然解凍して調理します。

冷凍した場合の保存期間は、長くとも1か月程度が目安です。



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ふきのとうの下処理

天然のふきのとうは、食べる前に下処理・あく抜きが必要になります。

《 下処理の方法 》

(1) 外側の皮を1枚剥がし、変色している部分を取り除きます。

• 包丁を入れたふきのとうは変色してしまうので、処理したものから水に浸します。

(2) 水が黒くなってきたら、新しい水に変え、すべての下処理が終わったら水から上げてあく抜きをします。

《 あく抜きの方法 》

たっぷりのお湯に塩を入れ(1リットルのお湯に小さじ1杯程度)、沸騰したらふきのとうを入れ、落し蓋をして3~4分茹でます。

茹で上がったら、30分~2時間ほど冷水にさらします。

※加熱しすぎに注意!食感がなくなり、色合いも悪くなってしまいます。

また、沸騰した湯の中に塩ではなく重曹を入れてあく抜きする場合もあります。

重曹は湯の量の約1%を入れ、塩の場合と同じように茹で上がったらすぐに冷水にさらしてください。

ふきのとうは非常にあくの強い山菜です。

苦味をしっかり取りたい場合には、冷水にさらす時間を長めにとってください。
(一晩おくとしっかりあくが抜けます)料理に使う際には、しっかり水を切りましょう。


おすすめの食べ方

ふきのとうの定番レシピと言えば「天ぷら」ですね。
ふっくらとした天ぷらは、春を感じさせてくれます。

シンプルな作り方で、ふきのとうの素材の味が引き立ちます。
また、天ぷらの場合はあく抜きが不要!あく抜きをするために茹でることで、栄養が半減してしまうので、豊富な栄養を逃さず食べるためにもおすすめの食べ方です!

【材料】
ふきのとう…10個
小麦粉…大さじ2
片栗粉…大さじ1
水…大さじ3

【作り方】
1 揚げ油を170度に加熱開始。その間に衣を混ぜ合わせておく。
2 花の見えるものは花の方を先に入れて少しキープ。蕾はそのまま揚げる。

(出典:Cookpad https://cookpad.com/recipe/3755161 )

根元の固いところは切り落とし、蕾の葉の部分は少し開いておきましょう。
衣を普段の天ぷらより薄めにするのがおすすめです!


まとめ

『ふきのとうの人気天ぷらレシピは?アク抜きの方法や揚げ方のコツ!選び方や保存方法も!』はいかがでしたか?

ふきのとうには春の訪れを感じさせてくれるだけでなく、花粉症予防や新陳代謝の活性化など体にいい効果がたくさんあることがわかりました!

皆さんもふきのとうを食べて、体をデトックスして春を迎えてみてはどうでしょうか。

ご覧いただきありがとうございました!

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